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伝承における本来のキョンシーの姿

『霊幻道士』より

 

 キョンシー(彊屍)とは、まぁ言ってしまえば中国のゾンビとでも言おうか。

道教では「人間が生きる」のには""と""が必要と考えられている。
 "魂"とは感情や記憶などの精神を司る源であり、"魄"とは成長や健康などの肉体を司る源である。この両方が揃って人間は生きている。そして"死"とはこの両方を失う事なのだ。

 しかし何らかの理由で、この片方だけを失ってしまう事がある。
 "魄"だけを失ってしまうと肉体は維持できずに、意識だけがこの世に残る。つまり幽霊である。

 逆に"魂"を失ってしまえば、生前の理性や記憶を失い、肉体だけがこの世に生き続ける。これがすなわちキョンシーなのである。

 ’80年代に香港や台湾で量産された多くの作品では、キョンシーと言うキャラクターを前面に出し、上記にある道教の"魂魄"の考えからは遠ざかってしまうが、画像で引用した『霊幻道士』を始め、一部の作品においては伝承に残る怪物としてのキョンシー像が描かれている。

(YANKUN)


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